中学受験の過去問パラ見

books, stack, literature-5937823.jpg

自宅周辺にある私立高校をピックアップした。ゴリゴリの手作業で効率も何もあったものではないが一度きりの作業なのでこんなものだろう。具体的には利用可能な鉄道の沿線にある学校と一度の乗り換えで行ける学校を抽出し、地図上で漏れがないか見ていった形だ。

そうして一覧化した学校の公式ページを参照し、過去問が公開されているものについては過去問(主に算数)をパラ見してみた。

当たり前だが、学校によって難易度がかなり違う。※偏差値帯が同じでも難易度は様々ですが、今回は単純化して傾向としての感想を述べます。

いわゆる最難関校については、大人でも(少なくとも私は)合格点が取れないかも知れない、というかほぼ確実に取れないと思った。

以前、趣味的に数学が難しかったと言われる年の共通テストを解いたことがあるが、それより難しく感じた。これを小学生が解くとは信じがたい。

偏差値65以上くらいの難関校だと(私文で数学パッパラパーの私がやって)場合によっては合格点を取れる学校もあるかなという感じ。60くらいになると大体の問題は正解まで行けるかなという感触を持った。

中堅校を目指すならSAPIXは不要というのは聞いたことがあるのだが、SAPIXの照準が最難関校であるなら正直偏差値65くらいの学校でもオーバースペックではないだろうか。そのくらいの差を感じた。偏差値60くらいの学校も難関校に含まれると思うが、こちらは完全にオーバースペックだと思う。(※最難関校向けの授業ならば)

いわゆる中堅校になると小3や小4からガツガツ勉強するよりも基本をしっかり身に着けておいて大きくなってから参戦、範囲を絞ったりしてプレッシャーをかけずに伸び伸び慌てずに勉強させたら良さそうだという印象を持った。いわゆる、ゆる受験という態度が該当するだろうか。

失礼な意見だったら大変申し訳ないが、偏差値40くらいの学校だと学校によってはクラスで一番算数が得意な子であれば学校の授業だけ受けていても突破できるのではないかと思ったりした。

自分が小学生の時に見たような問題だと感じたからだ。そして、算数が得意な子は100点を取れる。こうなると進度が早い塾に通うよりも学校の授業を真面目に漏らさずやった方が良さそうな気もする。

中学受験と言えば算数と思い込んでいたが、中堅校〜このくらいの偏差値帯だと理社の方がマニアックと言うか公立小学校のカリキュラムとレベルの乖離がありそうだと思った。

私は中高の理社は嫌いではなく好きな方だったが、(中学受験の)理社だと中学受験生に負けそうだ。

また、検証しておらず直感的にだが学校によってクセがあるのも理社ではないかと感じた。

さて、我が家の場合中学受験をするなら今のところ「家から近い」を絶対条件にしたいので志望校がある程度絞られる。

そうであれば、子供の学力を考慮した上で塾選び或いはその前の段階で親が過去問を解いて傾向を知っておくべきかも知れない。

2月の勝者の島津父のようにならないようにとは思っているが塾に丸投げも違う気がする。塾にピッタリはまっていれば、それで良いと思うが。

今回過去問を眺めてみたことで以下のような気付きがあった。

1、偏差値60の壁と言われることがあるようだが、少なくとも算数は問題の質が変わるのはもっと高い偏差値帯

2、中学受験生なら学校のテストは満点が当たり前ということはなさそう

実際に過去問を見ないままだと必要以上に敵を大きく見てしまっていたかも知れない。自分で手を動かさないと分からない情報というものがありそうだという発見も大きかった。

更に、世に広まっている言説は最難関〜難関校を対象にしたものであって、中堅校〜を狙うのであれば違う戦い方をした方が良いのではないかという着想も得た。これらを志望校にする場合は一度自分なりに検証を行いたい。

これから数年で意識や入試の傾向も変わると思うのでほどほどに情報収集を続けたい。

自己啓発ブログのはずが最近教育や子育てのことが中心になっている気がする。まあ、私が考えていることなんて、多分ほとんどは子供のことだもんなあ。

上部へスクロール