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前回バランス型の投信を検討していて、ふと思った。「株式100%で良くない?」と。
バランス型投信では「ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)」が良いと感じたのだが、冷静になるとバランス型とかっこよく言っているが中身は株と債権だ。
債券、買いたいかな?
私は今まで債券を買ったことがない。もちろん、その存在は知っている。しかし、魅力を感じたことがなかった。国内債券は単純にリターンが低いし、外国債券もインフレ率等を考えると為替変動リスクを負うだけの魅力を感じないためだ。これに25%の資金を突っ込むのか?
インフレとか為替とか色々考えなくても、そもそも直感的に安全な投資先にお金を貸すだけでは儲かる気がしない。
第一、お金を借りたい側は借りたお金を使って事業でそれ以上の利益を生み出すために借りている。その儲けがどこに転がり込むかと言うと・・・株式市場ではないか!
仕組み的に好ましい投資先だと思えなくなってきたが、リターンを見てみる。
国内債券ファンドのトータルリターンは以下の通り。
1ヵ月 | 6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|---|---|
カテゴリ平均 | 0.31% | -0.23% | -0.66% | -1.59% | -1.12% | — |
・・・いやいやいや!!!マイナスじゃーん。上記の表は分配金も加味したものになっている。まさか、マイナスとは。もう株式100%で決まりでいいな?
もう一度仕組みに立ち返って考えてみると、債券価格も変動するがそれは金利の変動に対する反応であって債券自体が何かを稼ぎ出すわけではない。あくまでクーポンが主体だ。
株式等と同様に資産クラスの一つとして考えられることが多いがそれは投資家の投資の対象とされているからであって、仕組み的には銀行預金と似たものなのではないだろうか。
銀行預金の場合は信用創造という魔法を使いつつも銀行が貸し倒れのリスクを負うのでリターンが債券よりも低いが、どちらもお金を貸した見返りをもらっている事に変わりはない。消費者目線だと貸す先が銀行かそうではないかだ。
結論として、株式100%のファンドを検討することにした。オルカンかな?そこそこ時間を使ってバランス型のファンドを調べておきながら、何という結論だろう。しかし、失敗はすればするほど成功に近づくのだ。多分。少なくとも迷いはなくなったので今回は良しとしよう。
・・・と思ったのだが、株式100%のファンドであればどれを選択しても市場にいる限り価格変動リスクは避けられない。そして、学費のような時期が決まっている費用の準備手段を考える場合、下落相場で換金を強いられるリスクを考えなければならない。
よって、次回はアクティブ運用的なリスク回避手法について検討する。