学歴フィルターが存在する理由

外出先で学生さんらしき人たちが「なぜ学歴フィルターがあるか」と話していた。盗み聞きの趣味はないのであえて聞き耳を立てていた訳ではないが隣りに座っていたので聞こえてきた。

初めに言っておくと私も正解はわからない。どんなんですかね?人事の方。

学生さんが言っていたのは「頑張るべき時に頑張れる人材を取りたい」ということ。一理ありそうな気がする。

ただ、私は単純に「ある程度学歴で絞っても多様な人材がいるから」だと思う。なんせ東大生だけでも3,000人以上いる。

以下は仮の話だが、こんなイメージだ。

会社の評価基準が6つあるとしよう。情報処理力、積極性、リーダーシップ、熱意、継続力、協調性のような項目とする。

情報処理力を学歴+テスト等で評価するとして、学歴でフィルターをかけても積極性〜協調性以外の項目はバラエティーに富んだ人材がいくらでもいるのだ。

学歴が高ければ採用されると言っているのではない。例えば、東大生でもコミュニケーションに難ありの人はいるだろうが、そういう人は面接で落とせば事足りる。コミュニケーションが出来る東大生もいるでしょう、という話だ。

学歴以外の能力を重視したければ、その人材を必要量確保できる所までフィルターを緩くすれば良い。

学歴を評価指標から外すと話が通じなかったり、事務作業の習得に時間がかかる人材を採用する危険性が上がってしまうことが考えられる。コストが上がってしまうとも言い換えられるだろう。

学歴フィルターは合理的であって然るべきものだと思う。

昨今あるいは今後は以前よりも学歴を重視しなくなっている(なっていく)と言われるが、私はそうは思わない。

むしろ知識の陳腐化の速度が速まるのであれば学習意欲が大前提となるが、学習能力は重要な指標になるのではないか。

受験勉強以外の経験が重視されるようにはなるかも知れないという話はあるかも知れないし、それは至極当然のように思える。受験勉強さえ得意であれば採用されていたという時代があるなら、それは変わっていくだろう。しかし、学歴があって邪魔になることはあるまい。

以上、完全に私見ながら学歴フィルターについて。この先どうなるかは分からないが、とりあえず凡人は勉強を頑張っておいた方が良いと思っておいた方が間違いは少ないのではないだろうか。

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