放送大学_高平均点科目

前回、放送大学の科目の中で単位認定試験の平均点が低いものを調べた。今回はその反対に単位認定試験の平均点が高いものをピックアップしてみた。

放送大学は入学に際して事実上選抜が行われておらず各科目履修者の学習経験等が不明であるため厳密に考えると一概には言えないかも知れないが、単位認定試験の平均点が高い=単位取得が簡単(単位が取りやすい)科目の一覧ということも出来ると思う。

さっそく学部授業科目案内に掲載されている単位認定試験の平均点が全て85点以上の科目を紹介する。(2022年度2学期と2023年度1学期の平均点が記載されているものについては両方85点以上、2023年度1学期の平均点のみ記載されているものはそれが85点以上のもの)なかでも平均点が90点以上のものは太字にしてある。

なお、複数のコースに含まれる科目(心理と教育と社会と産業の共通科目など)は重複して掲載してある。

単位が取りやすい?!科目一覧

生活と福祉コース 導入科目

  • 疾病の成立と回復促進
  • 人体の構造と機能
  • 睡眠と健康
  • 社会調査の基礎

生活と福祉コース 専門科目

  • 持続可能な社会と生活
  • 今日のメンタルヘルス
  • 地域・在宅看護論
  • ソーシャルシティ
  • 家族問題と家族支援
  • リハビリテーション
  • 看護学概説
  • 災害看護学・国際看護学
  • 精神疾患とその治療
  • 社会福祉実践とは何か
  • 社会政策の国際動向と日本の位置
  • 環境を可視化する技術と応用

生活と福祉コース 総合科目

  • 住まいの環境論

心理と教育コース 導入科目

  • 教育社会学概論
  • 疾病の成立と回復促進
  • 発達心理学概論
  • 社会調査の基礎
  • 人体の構造と機能
  • 博物館概論
  • 睡眠と健康

心理と教育コース 専門科目

  • 乳幼児の保育・教育
  • 幼児教育の指導法
  • 進化心理学
  • 司法・犯罪心理学
  • 障害者・障害児心理学
  • 持続可能な社会と生活
  • 今日のメンタルヘルス
  • 博物館経営論
  • 肢体不自由児の教育
  • 学校リスク論
  • 新時代の生徒指導
  • 知的障害教育総論
  • 教育の行政・政治・経営
  • 教育課程の意義及び編成の方法 ※オンライン授業
  • 幼児理解の理論及び方法 ※オンライン授業
  • 社会・集団・家族心理学
  • 神経・生理心理学
  • 産業・組織心理学
  • 乳幼児・児童の心理臨床
  • 思春期・青年期の心理臨床
  • 心理的アセスメント
  • 心理臨床における法・倫理・制度
  • 福祉心理学
  • 情報社会のユニバーサルデザイン
  • マーケティング
  • 教育のためのICT活用
  • ソーシャルシティ
  • 家族問題と家族支援
  • 精神疾患とその治療

社会と産業コース 導入科目

  • 教育社会学概論
  • 社会調査の基礎

社会と産業コース 専門科目

  • イノベーション・マネジメント
  • 持続可能な社会と生活
  • 現代経済学
  • 市民生活と裁判
  • SDGs下のアジア産業論
  • 環境を可視化する技術と応用
  • 社会・集団・家族心理学
  • 産業・組織心理学
  • 社会政策の国際動向と日本の位置
  • ソーシャルシティ

社会と産業コース 総合科目

  • 住まいの環境論

人間と文化コース 導入科目

  • 博物館概論

人間と文化コース 専門科目

  • 博物館経営論
  • 樋口一葉の世界
  • 『方丈記』と『徒然草』
  • 博物館資料保存論
  • 博物館展示論

情報コース 専門科目

  • 情報デザイン
  • 映像コンテンツの制作技術
  • 教育のためのICT活用
  • 情報社会のユニバーサルデザイン
  • アルゴリズムとプログラミング
  • マーケティング
  • ソーシャルシティ
  • 環境を可視化する技術と応用

自然と環境コース 導入科目

  • 人体の構造と機能
  • 博物館概論

自然と環境コース 専門科目

  • 環境を可視化する技術と応用

看護師資格取得に資する科目

  • 老年看護学
  • 小児看護学
  • 精神看護学

調査の結果、コースによって平均点が高い科目の存在に偏りがあることが分かった。平均点が高い科目が多い教育と心理コースとの共通科目が他コースでの高平均点科目として掲載されていることを考えると各コースの在籍者(そのコースの科目を取っている者)の向学心或いは試験におけるモチベーション等に差がある可能性が推測される。

これは、放送大学における心理学実習科目の競争率の高さや看護師や学芸員に関する資格に関する科目の平均点も高いことを考えると一定の妥当性がありそうな推測だ。

そのため、上記の科目が即ち単位が取りやすい科目と断言することは出来ないと言える。つまり例えば、”特に学芸員を目指しているわけではない平均的な学習モチベーションを持つ学習者”にとって平均点が高い科目が多い博物館関連の科目(博物館概論等)も他の科目と比較して点数を取りやすい科目ではないかも知れないということだ。

以上、多少結論としては物足りないものとなってしまったかも知れないが単純で簡単な分析であっても傾向が見えてきて面白かった。また、上記の科目の平均点が高いことに変わりはない。参考になれば幸いだ。

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