放送大学OCW_現代教育入門_第十二回

今回のトピックは「生涯にわたる学習受益者の育成」。

今私が強い関心を持っている生涯学習についての講義ということで他の回を飛ばして受講してしまった。

興味深かったのがカナダの学校(アルバーター州オールズスクール)の例で、生徒の段階に応じた指導が行われているという例だった。教師が状況に合わせてコーチ、メンター(相談者)、モデレーター(司会者)、ファシリテーター(議論の促進者)という役割(生涯学習の理論上はガイド、コンサルタントという役割も)を担っているようだ。

日本でも習熟度別クラス編成等の例は聞くが、ここまでキメ細かな指導を謳っている学校を私は知らない。率直に羨ましいと思った。

学校の雰囲気が和やかで生活の場としてリラックスできる雰囲気であるといった点も挙げられており、日本にもこのような学校が出て来て欲しいと感じた。

保護者に好まれそうな学校だと感じたのだが、日本で実現していないのは何故だろうか。

難関大学への進学が重視されてしまうからだろうか。私も我が子には無難な選択肢として取りあえず難関大学へ行っておけ、と思ってしまっているクチなのでこういった態度が日本の教育を硬直化させているのかも知れないと考えさせられた。ニーズあっての供給だからだ。

これを変えるには企業の採用や産業構造等も変えねばならない気がする。これは文部科学省だけであたってイノベーションが起こるものでもないだろう。何とも壮大な話だが、より良い教育が実現していくことを願っている。

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