遺伝と教育効果と地頭と

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いわゆる”頭の良さ”(正確にはペーパーテスト適性というべきかも知れないが、以下頭の良さと呼ぶ)に遺伝は関係あるか?という議論はよく聞く。個人的には以前記事にしたようにまあ、あるだろうねと思う。

こういった話は受験界隈でもよく見られるようだ。私が中学受験のブログ等を読んでいてもまま見る。

個人的に気をつければいけないと思うのは、頭の良さと子育て(学習面)でやるべき事は関係ないということだ。

遺伝的に我が子が勉強が苦手だったとして勉強しなくて良いかと言うと決してそんなことはないだろう。逆に得意だったら勉強を頑張らなければいけないわけでもない。

中学受験をするか否かだって同じだ。中学受験をして得るものがあればやる、他の選択肢の方が良ければそちらを取るという話だろう。

一つほぼ確かなのは教育にはそれなりに効果があると言うことだ。

その効果や到達点は持って生まれた頭の良さ(地頭)によって異なるわけだが、極端に勉強が苦手ではない限り学校程度の勉強はやれば出来る。

これは実体験でもそう感じるし、裏付けと言えなくもない研究結果も存在している。こちらはネット記事だが、リンクを貼っておく。(以下の引用はこちらの記事から)

数学は87%、IQは66%、収入は59%が遺伝の影響!

とセンセーショナルな見出しがついており、

IQは66%が、スポーツや記憶力も8割超が遺伝で決まる。

と遺伝の影響の大きさを説く記事であるが、子育て世代として注目したいのは

若いほど遺伝以外の影響が大きい

ことだ。つまり親は子供に下駄を履かせてあげることが出来る(可能性がある)。

この理解は環境への適応という意味でも理に適っていると思う。

親が生きてきた外部環境と子が生きる環境は変化するかも知れないのだから、子供はそれに合わせて適応していく必要がある。

現代社会にフィットするように刺激を与えていくことでそれに適した能力を獲得して行くという想像は突飛なものではないだろう。

この類の研究ではよく双子が観察等の対象となっており遺伝以外に影響を与えるものとして共有環境(家庭等双子間で共通しているもの)と非共有環境(その反対)が想定されている。

実は意外にも(?)親が関与しない非共有環境の影響が大きい事が分かっているが、幼いうちはこの非共有環境もある程度は親がコントロール出来るのではないだろうか。

その一つが在籍する幼稚園/保育園や学校、習い事選びになる。子供がいる環境自体、幼いほど親のコントロール下にある。環境を選ぶことが出来るのだ。

また、親が直接関与しない環境においてもその振る舞いは親が影響を及ぼす事は可能だ。先取り学習だったり普段からの声かけがこれに当たるだろう。

昔から子は親の鑑と言う。遺伝的な問題もあろうが、習慣等によるものも大きいと感じる。というのも、意識的に私が発した言葉を子供が真似し、それにより実際に行動を変えているからだ。意識的にやっている言動なのである意味自然なものではなく、遺伝的なものでもない。だが、子供はきっちりそれに影響されて(幼稚園の先生の話を聞く限り)家の外でもそのように振る舞っている様子だ。

注意が必要なのは親が成すことがどのように非共有環境に作用するか読めない事だが、それでも意識的に子どもの体験をある程度デザインする事が出来るのは事実である。

またまたややこしい事にコントロール不可能な外部環境それ自体や子どもの持って生まれた個性により影響や非共有環境における振る舞いや受ける影響が異なる。しかし、これも普段の様子の観察をもとに調整していく事が出来る。

長くなったが、こういう事だ。

遺伝はどうあれ、親の役割を過小評価する必要はない。どうにもならない事はあるが、出来ることもある公算が大きい。我が子の幸せのためにベストを尽くせ!

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